ミドルエイジクライシス(中年の危機)とは?
最近、気分が落ち込むことが増えました。
体もなんだかしんどいし、以前なら努力すれば報われていたはずの仕事も、「頑張るだけではどうにもならない」と感じる場面が多くなってきました。
そんな中、父の体調が良くないという連絡があり、心の奥に重たいものを抱えながら、モヤモヤとした日々を過ごしていました。
食欲も落ち、ここ1〜2ヶ月で体重が3キロほど減ってしまいました
そんなある日、ふと目にした言葉が心に引っかかりました。
「ミドルエイジクライシス」──中年の危機。
調べてみると、それはまさに、今の自分の状態にぴったり当てはまるものでした。
・今まで築いてきたものに、急に意味を感じなくなる
・昔描いていた理想と、今の自分とのギャップに苦しくなる
・時間の有限さを強く意識し、「もう遅いのでは」と焦る
・周囲と比べて、取り残されているような気がする
ミドルエイジクライシスとは、人生の折り返し地点ともいえる中年期に、誰にでも起こり得る心理的な不安や混乱のことを指します。
これまで積み重ねてきたキャリアや家庭を見直したくなる一方で、「もう若くはない」「やり直しはできないかもしれない」といった焦りやあきらめも感じる──そんな相反する気持ちに揺れ動くのが、この時期の特徴です。
ミドルエイジクライシスの兆候ときっかけ
ミドルエイジクライシスは、ある日突然訪れるというよりも、じわじわと気づかないうちに心の中に染みこんでくるものなのかもしれません。
ただ、私自身、「これがそうだったのか」と気づいたのは、最近のこと。
では、どんなサインがあるのでしょうか?自分を振り返りながら、いくつかの兆候ときっかけを挙げてみたいと思います
なんとなくやる気が出ない
仕事でも趣味でも、かつてはやる気に満ちていたはずなのに、最近は「まあ、別にやらなくてもいいか」と思うことが増えてきました。
気づいたら、スマホで動画ばかり見ていました。
頑張っても思うような成果が出ず、「どうせ自分なんて…」という気持ちになると、自然と意欲も下がっていきます。
自分の人生に対して漠然とした不満や焦りを感じる
「このままでいいのだろうか?」
「自分の人生、もっと違う選択肢があったのでは?」
こうした問いが、ふとした瞬間に頭をよぎることが増えました。特にひとりの時間や、SNSなどで他人の人生を目にしたときに、自分が取り残されているような感覚に襲われることがあります。
年の近い友人たちの子どもがどんどん成人になっていくのも、大きかったです。
身体や健康への不安が増える
体が疲れやすくなったり、回復が遅くなったり、夜中に目が覚めるようになりました。
「年齢には勝てないな」と思うことが増えると同時に、「この先もずっと働けるのか?」「健康に老いていけるのか?」という不安がじわじわと広がります。小さな不調が、大きな心のざわつきにつながっていくのを感じます。
家族の変化・親の老いとの直面
私の場合は、父の体調不良の知らせが、心に大きな影響を与えました。
「親の老い」と向き合うことは、自分の年齢や限界と向き合うことでもあります。
同時に、自分が“支える側”に回る立場になったことを実感し、これまでとは違う責任の重さを感じました。
どう向き合っていく?
正直に言えば、私もまだ、このミドルエイジクライシス状態に気づいたばかりです。
明確な答えがあるわけではないし、劇的に何かが解決したわけでもありません。
でも、このまま立ち止まっていたくない。そんな気持ちが、少しずつ、私を前へと動かしています。
感情を否定しない。「落ち込む自分」を責めない
まず大切だと感じたのは、「落ち込んでいること」を無理に否定しないことです。
気分が上がらない日もあるし、不安になるのは自然なこと。なのに、つい「もっと頑張らなきゃ」「こんなことで落ち込むなんてダメだ」と自分にムチを打ってしまう。でもそれが、ますます自信を失わせていました。
最近は、「今の自分はちょっと疲れているんだな」と受け止めるようにしています。
落ち込んでばかりですが、いつか浮上できるといいな。
ひとり飯もいいけれど、誰かと食べるごはんも大切にしたい
基本的に、ランチはひとりで食べることが多いのですが、ひとりだとどうしても食が進まないことがあります。
そんなときは、誰かを誘って、複数人でランチに出かけるようにしています。
不思議なもので、おしゃべりしながら食事をすると、自然と食欲が戻ってきて、気づけば完食していることが多いんです。
まだ道の途中。でも、ゆっくりでも歩いて
ミドルエイジクライシスは、避けられないものかもしれません。
でも、それをただ「つらい時期」としてやり過ごすのではなく、「自分を見つめ直すタイミング」だと捉えることで、きっと違う景色が見えてくる気がしています。
焦る必要はない。
何か特別な成果を出すことにこだわらなくてもいい。
今の自分の状態を把握し、無理のない範囲でできることから取り組んでいけばいい。
状況がすぐに変わらなくても、少しずつ前に進めていればそれで十分。多分。。。
頑張って生きていきます。
コメント